久留野峠を越えました
こないだ元旦を迎えたばかりなのに、もう1月も終わりです。
今月は一番上の息子が第一志望の高専に推薦で合格できるという慶事がありました。
4月になったら彼は寮生活です。
立派なエンジニアを目指して頑張って欲しいです。
さて、1月31日(日)ゴリラモンスーンと久留野峠を越えてきました。
ルート
河南町→水越トンネル→山麓線→久留野道→久留野峠→金剛山ロープウェイ→Hodge Podge→河南町
記録
8時に家を出発して8:45に水越トンネル到着。
国道309号の麓の気温は5℃とまずまずの条件です。
きのうより3℃は高い。昨日やったら凍えてたな。
トンネル突入。
後ろからビュンビュン抜いてくる車がとにかく恐怖。
でかいトラックに抜かれたら抜かれざま風圧で煽られる。
とにかく我慢してトンネルをくだります。
大阪→奈良でよかった。
逆だったらトンネル内ずっと上りになるので、ぜったいヤダな
トンネルを抜けて御所市の増という集落で309号と分かれて増の集落を南に進む。
御霊神社の前の狭小路にお地蔵さん。
山麓線は車で通るには渋滞なく、信号も少ない快適道路ですが、自転車で走ってみるとけっこう上り下りがあるので頑張って漕ぎます。
大川杉という杉の巨木がありました。
途中、葛城川のすごい深い谷を越える橋を通りました。
橋の名は「ふかたにはし」。そのまんまや。
久留野道の手前1~2kmには、伏見峠の入り口。
ここもいつか来ないとね。
9:40久留野のバス停到着。
ここから久留野道です
地図を見たら川沿いを進めばいいみたい。
ということで川沿いを進みましたが、川沿いを攻めすぎていきなり藪の中を少しさまよいました。
が、無事に久留野の林道に合流できました。
20分ほど林道を登り、10:00に林道と久留野道の分岐に到着。
ここを左に尾根にとりつきます。
道は登山道としてはかなりキレイで、落石なんかの障害物は少ないし、階段もなく傾斜も適度。
こりゃ楽だなぁと思いながら押していましたが、標高を100mほどあげたところから傾斜がかなり急になり、余裕がなくなりました。
九十九折れの道を休み休みひいこら押しながら進みます。
久留野の出発地点が標高320mほどでそこから300m以上上げて、九十九折れの終了地点が標高約650m。
そこからは少し緩やかになり、途中熊笹の生い茂る平らなトレールもあったりして楽しみながら標高800m地点までは比較的快適。
めざす峠は標高900m。
最後の100mがかなりキツかった。
雪が残っていたので足を滑らせながら担いだり押したりで11:30に峠到着
奥の階段を登ると千早峠を経て神福山です。
ゆっくりしていると体が冷えるのでさっさと下山します。
下山路、最初は階段ですが、20段ほど下ると舗装された林業作業道が出てきます。
下山路最初の階段
ようやく乗車。
とはいってもかなりの傾斜なので舗装路でもけっこう怖いです。
おもくそ後輪に体重を乗せてフルブレーキでくだります。
凍っているところもありました
迷わず歩く
100mほど高度を下げると少し緩やかになり、そこから金剛山ロープウェイまでは
スィーと一瞬でした。
大阪側林道の入り口
金剛山ロープウェイの東屋
天気のいいこの日はたくさんのローディたちが上ってきていました
久留野道の高低図
車道をしばらく下ると千早城の登り口
帰りしなにゴリラのメンテナンスのためにゴリラの実家に寄りました
きれいにしてもらってスッキリ!
僕がやってる峠越え遊びを「パスハント」っていうんだって、教えてもらいました。
大阪の街道と道標 を読みました
先日、武藤善一郎という方の書いた「大阪の街道と道標」という本を図書館で借りました
この本は、著者の武藤氏が大阪の古い街道約七十路を踏査し、そこに残されている道標を記録するというもので、おそらく歩くか、さもなくば自転車で踏査されたのではないかと思われます
旧街道もさまざまありますが、東高野街道のような幹線道路になると全長65kmもあります
それを歩きながら道しるべを探し、そして記録する、という作業には非常な苦労があったと思います
たいへんな労作だと思いました
初版は1988年で、当初は自費出版して各図書館に寄贈したそうですが、読者からのリクエストが多かったため2000年に滋賀の小さな出版社から出版されました
今は絶版となり中古品は高値で取引されています
本では、手書きで書いた地図の中に、道標の各面(四角なら4面、平面なら2面)の表記を細かく手書きで記録されていて、街道についての歴史や現状の説明もあり、武藤氏の街道愛がひしひしと伝わってくる良書です。
我がごとですが、20年ほど前のこと
僕が、手に近鉄が発行している「てくてくマップ」を持って南河内郡河南町の平石地区を歩いていたとき、ある老紳士に声を掛けられました
聞くと、その老紳士が「てくてくマップ」を書いた本人だということ
「てくてくマップ」は近鉄が発行している近鉄沿線のハイキングコース約100本をそれぞれA4一枚で案内している地図です
全部手書きで書かれたその地図は、秀逸そのものという逸品で、非常に見やすい上に正確でしかも見所のスケッチがとてもうまく、今でも近鉄のHPから地図を無料でダウンロードできます
当時から僕は「てくてくマップ」を気に入って、豊富な案内図の中からおもしろそうなハイキングコースを選んでよく歩いて回っていたので、書いたご本人に会えたことがとても嬉しかったことを良く覚えています。
平石を「ひらいわ」と呼ぶ、というのもそのときその紳士に教えてもらいました
残念ながらお名前を聞き漏らしてしまったのですが、「大阪の街道と道標」の手書き地図と「てくてくマップ」の手書き地図の文字がよく似ているので、もしかしたらあのときの老紳士が武藤氏だったのかも?といま思っているところです
てくてくマップ
武藤氏のようにはとてもできませんが、僕も、自分の峠旅をひとつひとつ良いものにしなければな
と思ったしだいです
リスクとは?
ツイッターでフォローしている異色のインデックス投資家「のっち」さんに、とても気になるツイートがありました。
サイコロを1回降って
A)
- 1,2,3がでたら 資産が +30%,
- 4,5,6がでたら 資産が -20%
B)
- 1,2,3がでたら 資産が +40%
- 4,5,6がでたら 資産が -30%
という2つのゲームを考えてみましょう。どちらもリターンは5%で同じですが、リスクはBのほうが大きいです。
興味のある方はこのゲームA,Bをそれぞれ10000回くらい繰り返してみましょう。
リターンはそのままであえてリスクだけを増やすBを、私が「投機・ギャンブル」とどうして呼ぶのか理解できるでしょう。
結論だけ書いておくと、10000回くらい繰り返すと
- Aは資産がどんどん増えていきますが、
- Bは資産がほぼゼロになります(ゼロになることがほとんどです)
え、ほんま?
と思ったのでエクセルを組んでシミュレーションしてみました。
元値が1000だった場合の1000回サイコロを振った結果
1回目 A 667471962584 B0
2回目 A 36250402732 B0
3回目 A745565689 B0
4回目 A36250402732 B0
5回目 A22307940143 B0
と、1000回でほとんどBは0になるのに対してAはごらんのとおりわけのわからない大数になります
ちなみにこれ、Bを60%と-40%と期待値をAの倍にしてもリスクを-40%にするとほとんどの場合でBは0になります。
1000回の間にどんなことが起こっているのか観察するとなかなか趣ぶかいものがあります。
Bを+60%、-40%にした場合、BがAを圧倒する期間が出てくるときもあります。
しかしそうであっても、どこかのタイミングで必ずBが壊滅的に負ける瞬間があり、最終的にはオケラになってしまうのです。
一方のAも、負けが込んで1000を大きく割り込む期間もあります。
しかしそうであっても、こちらはどこかのタイミングで必ず大勝ちして最終的にはものすごい大数になります。
おもしろかったのでプラスとマイナスをいろんな数字を入れて何回かやってみました
たとえばこれをA +0.03 , -0.02 B +0.06 , -0.04 と1/10にした場合は逆にBが圧倒的に勝ちます。
期待値をAB同じ0.005にすべくBを+0.05 , -0.04にすると1000回付近では、Bは3割ぐらい勝っていますが、5000回ではBがほとんど負けます。
ちなみに、0.01と-0.01にすると5000回時点で元値を越えている勝率は5割ぐらいありますが、0.1と-0.1では500回ぐらいでほとんど0になります
これが0.02、-0.02だと5000回時点の勝率は1割ぐらいになります
考察
勝率が5割を超える勝負は、勝つ可能性が高い勝負と言えます。
とは言っても勝つ可能性が高い勝負にも負ける可能性はあります。
期待値が同じであれば、勝ちの合計と負けの合計の和が等しくなるはずですから、勝つ可能性が低くても何回も勝負を繰り返しているうちにどこかで大勝して追いつくはずです。
逆に言うと、勝つ可能性が高い勝負でも無限に繰り返していると、どこかで大負けして勝ちがチャラになってしまいます。
(いや、マイナス側は0が下限なのに対してプラス側は青天井なので、チャラ以上か)
現実の世界では、勝負の回数は限られているので取り返す前にオケラになってしまう、のであくまで理論的には、ということですが。
もし仮に宝くじの開催者が損失持ち出しで一等賞金だけ5000億とかにして期待値がプラスになった場合、理論的には宝くじを買い占めたら儲かるはずですが、現実には買占めはできないし、買占めできないのならやっぱり期待値がプラスであってもほとんどの人は損します。
株式投資は期待値がプラスの勝負だとよく言われますが、期待値をあげるためにレバレッジをかけるとリスクも大きくなり、それが大きすぎると負ける可能性の方が大きくなります。
ただし適切なレバレッジであれば勝つ可能性が高くなります。
さっきやったように+0.03,-0.02よりも+0.06,-0.04の方が勝ちましたからね。
ただしのただしですが、同じレバレッジ2倍でも+0.3 -0.2に対して+0.6 ,-0.4ならまず勝てません
まとめ
このように期待値、リスク、それがもたらす結果、の間にはものすごく微妙な関係があり、期待値とリスクを自分で設定できるのであれば結果をコントロールできます。
だがしかーし、将来の期待値もリスクの大きさも誰にもわからない以上、すべては机上の空論です。
確かなことは、
期待値が大きいからといってリスクを大きくすると負ける可能性が高くなる
期待値が同じでもリスクが大きければ負ける可能性が高くなる
ということです
期待値が大きいことを、大きいリスクを取ることの言い訳にしてはいけません。
うまくいくことがあったとしても、何回も繰り返すと必ずオケラになります。
立ち位置確認 1回目
金曜日にたてた2/28までの目標に向けて、ひとまず今の立位置を知るために測定してみました。
目標値
- 体重61.9kg
- Beastmakerの真ん中スローパー5秒
- Beastmakerカチ15秒
- メトリウスウッドパーム130秒
- ジムのトラバース1.5往復
現状
- 体重65.5kg
- Beastmakerの真ん中スローパー0秒(浮けない)
- Beastmakerカチ5秒
- メトリウスウッドパーム129秒
- ジムのトラバース0.7往復
なかなか現実は厳しいです汗
まず体重
61.9というのは毎朝ランニングしていた時の水準です
いまはランニングをやめたので食事で落とすしかありません
とりあえず寝る前のフルグラを絶ちます
次にBeastmakerのスローパー
チョーク無しではまったく浮けません
PD9を塗ったら、浮ける雰囲気が少しでてきます
が、足を離した瞬間に後ろに振られるのを止めきれない
これを止めたら5秒いけるような気がします
次、Beastmakerのカチ
前に10秒できたことがあるので10秒ぐらいはできるだろうと思ってたけどぜんぜんでした
たしか5秒と10秒では使うエネルギーが確かちがってたような
5秒なら続けて何回かできますが、5秒越えるとプッツンします
次、メトリウスウッドパーム
これはほぼできました
体重落としたら難なくクリアできるような気がします
ジムのトラバース
これまでの最高は1.3往復
そのときより足が悪くなっているので片道からの折り返しの下りでものすごい消耗します
2月半ばまでにホールド全部外すらしいので早めに片付けなければ
モチベーションはてこの棒
Eric Horstはこんなふうに言ってます。
クライミングはメンタルとテクニックとストレングスが1/3づつを占めるスポーツだ。
強くなるためにはそれぞれを個別に鍛える必要があるが、それを可能にするのがモチベーションである。
モチベーションは、てこのレバーである。
モチベーションが強ければレバーは長くなり、上昇力を得ることができる。
高いモチベーションを持ち続けるためにはそのこと自体のテクニックがある。
1、5つのゴールを設定しよう
2、プロセスとその成果をビジュアライズしよう
3、247ポジティブでいよう
4、高品質にメディアに接して可能性に対する見方を広げよう
5、途中で失敗しても、うまくいかなくても、いつかうまくいくと信じよう
こんなこと知っていてもやらなければこれが正しいのかどうかもわからないので、書かれているとおりやってみることにします。
2/28までに
1、体重を61kg台にする
2、BeastMakerのカチで15秒ぶらさがれるようになる
3、BeastMakerの真ん中のスローパーで5秒ぶらさがれるようになる
4、メトリウスの木で130秒ぶらさがれるようになる
5、トラバース1.5往復できるようになる
どれも今の僕にはかなり厳しめのゴールだけど信じてやってみます
Knowing is not enough, we must apply.
Willing is not enough, we must do. -ゲーテ-
ストレスたまってる?
ドヒマなのでどうでもいいメモ
いま僕は、コロナのせいでとても不満の溜まる環境にいます
とはいっても、生活が破綻するとかそういう差し迫った危機ではなく、仕事が前よりよりいっそうストレスフルなものになっただけのことなんですが
ところで、先日、為末大氏がこんなことを言っていました
自分がいまいる環境に不満だ、というときに取りうる対応としていちばん手っ取り早いのは①逃げることです
それができないとき、次に取りうる対応は、②環境を改変することです
それができないとき、次に取りうる対応は、③我慢する、ということです
それができないとき、次に取りうる対応は、④別のことでストレス発散する、ということです
とてもわかりやすくていいなぁと思いました
これまでの人生振り返ってみると、不満の溜まる環境におかれたとき、ほとんどの場合僕は④で解決してきました
いまこの文章を書いているのもストレス発散の一環です
自分ではなんの気なしに④の対応を取ってきましたが、こうして分析されてみると、あぁなるほど僕は環境から逃げることも、改変することも、我慢することもできなくて、ストレス発散したくなって色んなアクティビティに手出ししてきたのか、と納得させられるものがあります
こうして不満がありつつも精神崩壊していないのは、ちゃんとストレスが発散できてるっていうことでしょう
これとはすこし違いますが、いま読んでいる「残酷すぎる成功法則」に、困難に直面したときにどんなメンタルで臨めば乗り越えられるか、そのメンタルメソッドが書かれていました
2つあります
①困難を乗り越えること試されているゲームだ、と思って楽しむ
②自分は困難を乗り越えることができるヒーローだ、というストーリーを作る
なるほど、そもそも困難に対応しようとするのではなく、困難があってもそれを楽しめればいいわけだ
人生は困難の連続です
それを楽しめれば丸儲けですね