11分間 を読みました
ブラジル人作家パウロ・コレーリョの11分間を読みました
パウロコレーリョの作品を読むのはアルケミストに続いて二作目です
アルケミストは、旅を通じて少年がこの世の普遍的な美しさと素晴らしさに気づいて行く、という美しい物語でしたが、
本作は、売春を通じて少女がセックスの普遍的な美しさと素晴らしさを知っていくという、ある意味ショッキングな物語です
11分間というのは、男女とも服を脱いで、愛撫を始めるところから男が射精するまでの普通の時間がこのくらいじゃない?
という主人公の女性の仮説に基づく時間です。
本文にはありませんが、男性が挿入してから射精するまでの平均時間は4分らしいので、11分というのは少し短いと僕は思いますが、まぁ公差範囲内でしょう
さて、みんな大好きなセックスですが
セックスとは不思議な行為だなぁと、たまにふと思ったりします
セックスをする関係にない男女は、袖が触れ合うことさえディスタンス問題になるおそれがあるというのに、いちど関係を確立してしまえば、社会通念をスルーして裸で抱き合えたりしてしまえるのです
その事実をよくよく考えこんでしまうとゲシュタルト崩壊して、自分がしていることに確信的な正当性が持てなくなって萎えてしまったりしてしまうので、僕はあまり考えないようにしていますが、そういうとんでもないことをするのがセックスです。
言うまでもなく、セックスは素晴らしいです
そして、みんなあたり前のようにしていますが、常識では考えられないとんでもない行為です
これ以上に肉体と肉体、魂と魂がぶつかり合う行為が他にあるでしょうか?
そんな素晴らしきセックスをもっと愛さなければならないなぁ
と思いました。