アルケミスト を読みました
会社の子から借りた、ブラジル人作家パウロ・コエーリョの「アルケミスト」を読みました。
81ヶ国語に訳され、全世界で8,500万部売れたという伝説的小説だそうですが、はずかしながら存在を知りませんでした。
少年サンチャゴが夢の啓示にしたがって旅をし、旅の中で出会った人や、存在から宇宙の真理を学んでいく、というはなし。
スピリチュアル、というものに僕はけっこう警戒心を抱く人間なのですが、この本は頭にビシバシ入ってきました。
森羅万象は魂でつながっていて、彼らとつながれば自分もその環の一部になれる。
そしてすべてが可能になる。
という主張。
キリスト教やイスラム教に関係する記述が多いですが、仏教にも通じるものがあると思いました。
特に密教。
以下、感想と好きな表現
感想
この世の中のすべてのものには魂が宿っていて、もし自分に聞く能力があってちゃんと耳を傾ければその魂の声が聞こえるはず
たとえばこのパソコンにも、パソコン魂と彼が話している言葉があるはずで、耳を澄ますとちゃんと聞こえるはず
聞こえないのは自分にはパソコンの声を聞く能力がないから
きのうの夜暗くなってから、散歩に行くといって外に出て懐中電灯も持たずに近所の森の中を歩いてみた
そしたらなんとなく森の魂と森の声みたいなものは感じられた
感じられたのは自分には森の魂を感じる能力があるから
森は「いらっしゃい。ゆっくりしていって。」と言っていた。と思う
自分自身にもとうぜん魂がある。
自分の魂は自分の頭とは別人格なので、魂の声にしっかり耳を傾けなければ聞こえない
自分はそれをちゃんと聞こうとしてきたか?
印象的なことば
「おまえが何かを望む時には、宇宙全体が協力して、それを実現するために助けてくれるのだよ」
魂たちはみんな知り合いなので、真剣に望めば彼らは協力して自分に力をかしてくれる
望みがかなわないときは、望み方がたりなくて魂たちが動いてくれないから
「幸福の秘密とは、世界のすべてのすばらしさを味わい、しかもスプーンの油のことをわすれないことだよ」
自分の願望を満たすだけでは幸福になれない。ちゃんとすべきこともして初めて幸福になれる
どっちかを選ぶのではなく、どっちもゲットが幸福の真髄
「自分にとって戦争はのろいだと思っていた。しかし今、それが神の恵みだとわかったんだ。戦争のおかげで君に会えたのだから」
戦争でさえも、その魂は話せるヤツなので戦争君と仲良くなれたら協力してくれる