ライ麦畑の反逆児 を見ました
ライ麦畑の反逆児、を見ました。
アメリカを代表する現代小説「The Catcher In The Rye」の著者として有名なJ.D.サリンジャー。
初めてサリンジャーのことを知ったのは、映画Field of dreamsでした。
その映画でサリンジャーは、隠遁したすごい変わり者の偏屈小説家として描かれていました。(映画では、テレンス・マンとして登場したが、原作ではサリンジャーとなっていた)
その後しばしば目にするサリンジャー像もそんな扱われ方が多いと思います。
この映画はそのサリンジャーの半生を描いたもの。
実際のサリンジャーがどうだったかはともかく、この映画でも融通のきかない頑固者。思い込みの激しい変節漢として描かれています。
この一本気な正確だったから、あの名作が生まれたのだ、と言えるかもしれませんが、知り合いだったらそうそうに愛想つかしてただろうな、と思います。
サリンジャーはともかく、
僕はCatcher in the ryeが大好きで、原文も読みましたし野崎孝訳も村上春樹訳も読みました。
中年になった今でも、心はホールデン君に100%共感してしまう少年です。
だけれども、
実を言うと、そういう純粋無垢な青少年の一面をかろうじて保持しつつ、大人になるに従ってそれとは真逆の、すごくインモラルなこともあっさりできる知恵と不遜さが身についていることも実感しています。
大人になるとはこういうことなんだろうか?
若者に忌み嫌われるイヤな大人に俺はなっていないだろうか?
わからないな
「要はバランスなんだよ」
と、誰かに言ってもらいたい今日この頃です