松尾越え 矢田道
4/5月曜日
平日ですが、長男の入学式と入寮のための引越しのため、休みをもらって松尾山を越えて学校まで行ってきました
ルート
河南町→田尻峠→香芝→竜田川→椿井→白石畑→松尾山→矢田寺→奈良高専
奈良盆地は西を生駒山、東を春日山に囲まれた窪地ですが、生駒山の東側に一段低い丘陵山地があります。
それが松尾山を擁する矢田丘陵。
大和には北から南まで普く大寺がありますが、ボスキャラ的な法隆寺、東大寺、興福寺、薬師寺が今で言うニューヨークやパリだとして、ちょっと変わったヘルシンキとかコペンハーゲンとかブリスベンみたいな、ちょっとマイナーだけど「my temple」になりうる手の届くお寺にお参りしたいクラスターというのがあって、河内に住む善男善女の中で、そういうちょっと変わったのが好き、という人たちに人気があったのが矢田丘陵の麓にある矢田寺、松尾寺のだったんじゃないかと勝手に想像します。
彼らは信貴越えや越智越えや立石越えなど、生駒山地に無数にあるルートで生駒を越えたあと、いったん斑鳩や平群へ降りて、そこからこんどは高尾山を越えて、矢田松尾にやってきました。
到着したころにはやれやれ、という気持ちだったでしょう。
記録
河内の河南町からは太子町を過ぎて田尻峠を越えて香芝に入ります。
この田尻峠はここら辺りではもっとも低地を越えるので、自転車で越えるのも他の峠と比べると格段にラクチンです。
香芝に入ると、交通量が多い市街地を走らなくてはならずしばらく我慢です
もうしばらく市街地を走ると「ちはやふる」で有名な竜田川にぶつかります。
川沿いを左に北上し平群に入ったところが古道の入り口
平群の立派な道標
平等寺の裏から登るのが本来の松尾越えの古道ですが、今回は時間があまりないので、アスファルトの巻き道を使いました。
この巻き道の途中には、筒井順慶の部下であり、そののち関ケ原西軍の大将となった島左近の居城だった椿井城跡があるはずですが、坂登りではぁはぁ言っている間に通り過ぎてしまいました。
白石畑の池
本来の矢田道 下ると竜田川駅
この細道を行くと平群駅
坂を登りきったところに出てくるのが、丘の上の村「白石畑」。
のどかな村です。
枯れてしまった御神木?
白石畑を過ぎて車道を少し走ると、松尾寺に行く雰囲気満点の道が出てきました。
ようやく古道らしくなってきました。
この、松尾寺と矢田寺をめぐる古道は、矢田丘陵の稜線を南北に貫く道をメインにして、東西から無数の名もない山道(っていうか私が知らんだけか?)が交差するとても賑やかな古道です。
白石畑から古道に突入するとさっそく、右から左から道が現れます。
いったいこの道は誰が通り、どこに行くんだろうか?
なだらかな登りを1kmほど進むと、なんとなく小高い丘を西から巻くような感じになりすぐに峠に到着。
峠を東にくだると松尾寺ですが、時間がないので稜線を進むことにしました。
石のごつごつした道を少し進むとNHKの建物が現れます。
まさかその建物が頂上だとは知らず、そのまま通過してしまいました。
だから山頂写真はなし
100mほど下ると丘陵を縦走するメインロードに到着。
北上して矢田寺を目指します。
このメインロードは最近、MTBツーリングに積極的に利用されているようです
左へ行くと平群谷にくだる道
展望台
展望台を過ぎてしばらくすると矢田寺にくだる道が現れました
階段がちのこの道をくだります
小さな谷を渡ります
車道に到着
車道を北に300mほど走ると本堂横から矢田寺に横から到着。
境内に植えられた約1万株のあじさいで有名なお寺です。
創建は6 76年、天武天皇によるもの。
境内にもたくさんのお地蔵さんがいらっしゃいました。
山門の方にくだります。
門の外にも立派なお地蔵さん
山門を出ると、わが長男が春から通う学校まですぐでした