T2 (Train Spotting 2) を観ました
雨の日曜日の昼下がり、なにげなくアマゾンプライムビデオを眺めてたらT2 (Trainspoting 2)が無料で見れそうだったのですかさず鑑賞しました。
T2は1996年に世に送り出されたTrainspottingに登場するメンツのその後、という内容でダニーボイル監督と同じキャストが勢揃いして撮られた映画です
トレスポは、いま40代を生きる人で若いころちょっとこじらせてた人なら見てない人はいない、というぐらい世代を代表する映画です。
オープニングからイギーポップの「Lust for Life」がガンガンガンと鳴り、ドラッグまみれで青白い顔をしたガリガリのユアンマクレガーとその仲間たちが、脳を腐らせながら腐敗した日常を美しく生きている様子が生き生きと描かれます。
日本を含む先進国のモラトリアム世代の共感を得て大ヒットしました。
1996年というのは僕が大学の二年の時です。
僕は登山ばかりしていたのでリアルタイムでトレスポを映画館で観るほどにアンテナは高くありませんでしたが、その3年後ぐらいにビデオを借りて観て虜になり、遅ればせながらサントラを聞きまくり、部屋に映画のポスターを貼ったりしていました。
この映画の少し前には、やたら反社会的なものがカッコいいという時代がありましたが、この映画が出たころから、それもダサくてひたすら退廃的な感じがカッコいい、という空気が若い人の間にあり、トレスポはその空気をよく表現していたと思います。
村上春樹の言葉を借りると「デタッチメント」の時代ですかね。
20年後のいまは、あのときから目盛りが半周して、とにかく明るいインフルエンサーとデジタルトランスフォーマーが最強という時代になりました。
この時代に、あのダメダメだった彼らは生き残っているのか??
結論からいうと、ギリギリ生きていました
でも歳くってましたね~
そりゃ20年経ってるから当たり前か
あのかっこよかったユアンマクレガーが単なるオジサンになっていました
ストーリーはめんどいので書きませんが、端的にいうとおもしろかったです
そして、クールさが抜けて、洒脱な感じになっていました
ところどころT1の要素がちりばめられていて喜ばせてくれました
そして音楽もあいかわらずいい
Born Slippyがアレンジされた曲とか、Lust for LifeのプロディジーVer.(?)とか
同級生の46歳、という設定の彼らは僕とほとんど同じ歳です
この調子ならT3も出してくれるでしょう
彼らと同じように歳がとれるとは僕は幸せだなぁと思います