No Risk High Return

クライミング、サイクリング、ランニングで出会った瞬間をメモってます

関西山越えの古道 を手に入れました

「関西山越えの古道」


という今の僕の趣味にぴったりの本があることを知り、町立図書館に依頼して府立図書館から借りてもらいました

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著者は中庄谷直氏

 

どんな来歴の方かとプロフを見たところ、なんと関西で(というか日本で)沢登りを齧ったことをある者なら知らぬものはいない沢登り集団「大阪わらじの会」の創設者であらせられました
過去それなりに沢をやっておきながら存じ上げていなくてお恥ずかしい

 

1932年のお生まれで、僕がしきりに沢登りをしていたときにはすでに引退されていたようです
まだご健在かと調べてみましたが、残念ながら4年前他界されたことがわらじの現会長のブログにありました

 

登山家には美文家が多いという例に漏れず、中庄谷氏の文章も簡潔でありながら情緒があり、そのうえ歴史、文化史、民俗史の示唆に富んでいて引き込まれます


週休一日だったその昔に、歯を食いしばって金と時間を捻出し、毎週週末はせっせと沢に通いながら、同時にこれだけの知識と見識を頭に宿らせるとは、、、

 

前書きにはこうあります

 

「昨今、古道ブームが起こり、昔の道を探り出し、それを歩くことが盛んに行われだした。ただ、気に掛かるのは、古くから名のある古道に人気が集中していて、私たちが何気なく歩いているハイキング道になった古道については、まだまだ認識不足のところが多々見受けられることである。それらをまず知っていただき、その上で現代のハイキング道と古道の関係、さらに突き進んで、古道に関わる自然環境と歴史環境の両方の保全までを考えていただけるのなら、本書の目的をはるかに超えるものとして、私の望外の喜びとするものである。」

 

中庄谷氏の期待に少しでも応えられるように我が古道旅を良いものにしようと思います。

 

図書館に本を返却して上中下三冊購入しました。