No Risk High Return

クライミング、サイクリング、ランニングで出会った瞬間をメモってます

マクドのオーナー

ドヒマなのでアクティビティとは関係ないお話をば

 

数年前のことですが、飛行機でどこかに行く途中に「Founder」という映画を見ました

今や世界中で知らぬもののいないファストフード、みんな大好きマクドナルドの誕生物語です

 mcdonald's location

マクドはディックとマックというマクドナルド兄弟によってカリフォルニアで誕生しました

最初はドライブインのある郊外のハンバーガーショップでした

そこにミルクシェイカーのセールスをしているレイ・クロックという男が訪れるところから物語が始まります

 

レイはマクドナルド兄弟が開発した超効率的ファストフードシステムに眼を奪われ、一緒に事業拡大しようと兄弟に持ちかけます

最初は渋っていた兄弟でしたが押しの強いレイに根負けして店舗拡大に乗り出します

あくまで店のポリシーを守りつつ慎重かつ着実に拡大することを望んでいた兄弟でしたが、レイはあくまでも爆発的な事業拡大を目論んでいました

そのため、勝手に土地を買って店を出したり、メニューを変えたり、マックシェイクの材料を変えたりしたので兄弟との確執が広がっていきました

 

そんなレイが推し進めた拡大路線の基盤になったのがフランチャイズシステムです

事業を本社が行うのではなく、レストランオーナーを募って彼らに店を出資運営させ、本社はフランチャイズフィーを受け取るというシステムです

このシステムがはまり、マクドナルドは急拡大していくことになります

一方、兄弟とレイの確執はいよいよ深くなり、最終的にはレイが兄弟の持つ会社株を$2.7ミリオンで買い取りマクドナルドはレイのものとなりました

レイはいけすかない男ですが、資本主義で成功するのはこんな男だよな、と妙な納得をさせるいい作品でした

 

この映画、ちょっと前にアマゾンプライムでも無料で見れましたので、家族で一緒に見ました

みんな楽しんで見ていましたが、見終わったあと「レイは酷いヤツだ!」「マクド嫌いになりそうだ!」と文句をタラタラ述べていました

 

さてレイが興したマクドナルド

アメリカで、そのマクドフランチャイジーになったらどのくらい儲かるのか?

という記事があったので書いておきます。

 

まず初期費用として必要なのは、場所によりますが1億円から2.2億円です(原文はドルですが1$=100円で換算)

この費用の40%はキャッシュでなければならず、そのキャッシュは借り入れではなく所持金でなければいけません

 

次に毎年の上納金です

固定費としてマクドナルドに毎年納めるのが450万円です

その上で、売り上げの4%を追加で納め、それとは別に材料費や備品などは平均して売り上げの10.7%必要です

つまり、売り上げの15%ぐらいが450万円とは別に掛かるということです。

 

一方、アメリカにおけるマクドナルドの平均的な1店舗あたり売り上げは2億7千万円です

そして、上記の上納金の他、人件費やその他もろもろ経費をさっぴいた後の利益は1店舗あたり平均1500万円だそうです

つまり初期投資の回収に必要なのは順調に行って約10年

 

この平均的な業績を納めた店舗から、フランチャイザーであるマクド本社が幾ら吸い上げているかということ

450万円+2.7億円x15%=約4,500万円になります。

このうちの経費がどのくらいかまではわかりませんが、まぁ直接変動費は10%ぐらいでしょう

 

ちなみにマクドナルドの株主になれば今の株価なら2.43%の配当金を毎年受け取れます

投資金額が1億円~2.2億円の真ん中をとって1.6億円投資したとして380万円/年

リスクをとって1年間身を粉にして働いて得られる利益との差が1100万円というのが多いのか、少ないのか、はたまた妥当なのか?

 

個人的には1500万円というのは、「いっちょやってやるか」と思わすにはいい線いってるような気もします

 

マクドはみんな大好きなので場所さえミスらなかったら、真面目にやってれば売り上げは確実でしょう

 

ただ、激務でしょうねぇ

 

それにコーラだけで何時間も居座る中学生とかにすごいイライラしそうです

 

ただ、サラリーマンではぜったいに得られない充実感があるのもまちがいないでしょう

 

まぁサラリーマン人生がどうしようもなくなったらそういう選択肢もあってもいいかなと思います

 

あ、でもこれアメリカの話なので、日本はぜんぜん条件ちゃうかも

 

日本のコンビニの実態を見れば日本のマクドアメリカよりもっとブラックな気もします